休日の佐伯康英作品紹介③
休日の佐伯康英作品紹介③
休日にかこつけて、第三弾・佐伯康英作品紹介です。
本日は、「交代寄合伊那衆異聞」
あらすじは、
「徳川政権下、参勤交代を強いられるのは万石以上の大名であったが、万石以下の旗本34家は、旗本でありながら領地を所有するため参勤を強いられ、交代寄合衆と呼ばれた。
信濃の国伊那谷を領地とする座光寺家千四百十三石に異変が生じた。江戸づめの当主が行方不明となった。国許詰、信濃一傳流を習得した本宮藤之助は密命を受る。それは、当主を探すこと、もう一つは・・・
・・・藤之助は、座光寺藤之助為清として新当主となり、幕府の任を受けながら自らの道を歩み始める。」
時代背景は幕末、勝海舟と共に時代の変化に揉まれて行く。維新側から見た幕末ではなく、幕府側でありながら囚われない発想で我が道を進む藤之助に惚れます。
舞台も、江戸、伊那、長崎、上海と変転します。
注目は、座光寺藤之助の
「偏見なく受け入れ、我の判断で決断する」
姿勢です。
自分もそのようになりたいと目指していますが、中々どうして難しい。
激動の時代に、我が行く末を見つめながら家臣のことも忘れない。まさに経営者の見本と感じます。
「交代寄合伊那衆異聞」は、1~17巻が刊行。現在進行形のシリーズです。
是非、ご一読を!
佐伯泰英Webサイト